『蟲師』★☆☆☆☆

大好きな原作と大好きな俳優が融合したら睡眠薬に


学生時代、深夜アニメを見始めるようになりハマった作品は『アカギ』と『蟲師』でした。


その後、両作とも原作も買いあさるようになり、双方のアニメ化がいかに優れたものであるかを思い知ることになります。


特に『蟲師』は「意識高い系が好きな作品」と揶揄されることも多いですが、雰囲気や色彩は原作の魅力を究極まで引き出していて、原作よりもアニメの方が好きとすら言えます。

アニメから数年後に公開された、アニメ2期と特別篇「日蝕む翳」や劇場版「鈴の雫」もDVDを購入し、今でも好きなアニメの1つです。


でも僕には眼を逸らしている作品が1つあります。


それがオダギリジョー主演で映像化された実写版『蟲師』の存在。


僕は映画鑑賞であまり寝た経験がありません。


そのため、寝た映画のことは鮮明に覚えていて、ぶっちゃけ寝たのは『魍魎の匣』と実写版『蟲師』くらいです。


高校生時代くらいはあまり映画鑑賞が趣味とは言えなかったからな、と思い大学生になったころに再鑑賞しました。


でも寝ました。


で、ここ数年でまた観ましたが、さすがにその時は起きてたんですが、これやっぱりつまらないですね。


「筆の海」や「雨がくる虹がたつ」など、その他色々な人気のエピソード抜き出し繋ぎ合わせているのですが、とにかく冗長です。


特に主人公のギンコの素性が分かる「眇の魚」のエピソードのオリジナル展開とグダグダっぷりは本当に酷く、2回の寝落ちも大体このあたりでした。


元から雰囲気重視の作品であるため、演出次第ではここまで地味に感じてしまうのか、と気づきもしなかった原作の「負」の部分を見せつけられた気がするほど。


ですが、良い部分もあります。


10年以上前の作品ではありますが、CGによる世界観の再現力はかなり高く、意外にも世界観にのめり込むことは出来ます。


また、ちょっと抜けた感じがあるため親和性が高いのか、オダギリジョー演じる主人公ギンコも原作ファンにとっては違和感なく受け入れられました。


まあ、そんな訳で人それぞれではありますけど、僕個人としては30分くらい観ればいいって感じでした。

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